甘いヒミツは恋の罠

「な、なにこれ!?」


(休日届って? どういうこと……?)


(もしかして……沢田さんにはなにもかもお見通しだった!?)


 そう思うと、急に恥ずかしさがこみ上げてきて頬に熱を持ち始める。


(ど、どどどどどうしよう……ひとつ屋根の下で、朝比奈さんとふたりっきり)


「今更だろ」


 まるで読心術のように朝比奈がどんぴしゃな返答をしてくる。


 朝比奈に会ったら、自分の気持ちを伝えようとそう決めていたのにも関わらず、いざとなったら怖じ気づいてなんの言葉もでなくなってしまう。


「あ、あの……とにかく今からでも山を降りて町にでたら泊まるところ探すので、大丈夫です。その前にちょっと暖まらせてください」


 気恥ずかしさを誤魔化すために話を切り替え、コートを脱いで暖炉の傍のフックにかける。


「お前……」


「はい?」


「その胸元にあるネックレスはなんだ?」


 朝比奈の鋭い視線が紅美の胸元に注がれる。紅美は、その視線に気まずい表情を浮かべた。