「ここは携帯の電波も届かなければ、ファックスもない。郵便物は全部山を降りた町の郵便ロッカーで受け取っている」
「え、ええ……急ぎだったみたいなので私が預かってきました。濡れないように持ってきたつもりなんですけど……これです」
紅美は、雪で濡れないようにコートの下へ入れ込んでいた書類の入った封筒を取り出して朝比奈に渡した。
「今日中に返事が欲しいって言ったって、この距離を一日で往復するのは無理だ。沢田はそれをわかっててお前をここへこさせたんだ」
「……へ?」
なにがなんだかわからない。といった顔をしていると、朝比奈がため息をついてガシガシと頭を掻いた。
「ようするに、お前は沢田の余計なお節介にまんまと乗せられたってことだよ」
すると朝比奈は一枚のメモ紙を取り出してつきつけるように紅美に見せた。
“皆本さんの休日届は二日分処理済みです。どうぞごゆっくり”
「え、ええ……急ぎだったみたいなので私が預かってきました。濡れないように持ってきたつもりなんですけど……これです」
紅美は、雪で濡れないようにコートの下へ入れ込んでいた書類の入った封筒を取り出して朝比奈に渡した。
「今日中に返事が欲しいって言ったって、この距離を一日で往復するのは無理だ。沢田はそれをわかっててお前をここへこさせたんだ」
「……へ?」
なにがなんだかわからない。といった顔をしていると、朝比奈がため息をついてガシガシと頭を掻いた。
「ようするに、お前は沢田の余計なお節介にまんまと乗せられたってことだよ」
すると朝比奈は一枚のメモ紙を取り出してつきつけるように紅美に見せた。
“皆本さんの休日届は二日分処理済みです。どうぞごゆっくり”



