甘いヒミツは恋の罠

「どうして……これがここに……?」


「巡り巡って私の手元にたどり着いたってわけ」


 一瞬、なにかの間違いではないかと思った。大野は見開いた目を瞬きもせずにそれに見入った。


 炎のように光り輝くルビー。そして、そのルビーを際立たせるために施され、洗練されたデザインのネックレスは、紛れもなく皆本紅美の身につけていたあのルビーだった。


「どういうことか、説明してもらおうか」


「あら、怖い顔」


「こう言う状況でふざけるのは好きじゃない」


 大野はニコリともせず、ただ険しい顔を緩めることなく葵を睨みつけた――。