甘いヒミツは恋の罠

「とにかくよく売れたな」


「ありがとうございます」


「でもまぁ、ルチアには足元にも及ばないけどな」


「そ、そりゃ、一個単位の金額が違いますから……」


 あはは、と紅美が力なく笑うと朝比奈も同時にふっと笑った。


「皆本、これから出かけるぞ」


「え?」


(で、出かける!? クリスマスの夜に出かけるってことは……デ、デートってこと……かな?)


 徐々に頬が紅潮してくるのを感じ、紅美は朝比奈の視線に耐えられなくなると、くるりと背を向けて両手を頬にあてがった。


 その時――。