部屋に入ると、紅美は目の前の光景に息を呑み、目が飛び出そうになった。
(……もしかして部屋間違えた?)
手に書類など持っていたら、その場にぶちまけていたかもしれない。
「ん? なぁに、お客さん? タイミングわる……」
それは薄暗い部屋でもはっきりとわかった。
胸元が乱れた妖艶な女が、中央の椅子に座っている男にくねくねとまとわりついている。その女の細い腰に回した手を引っ込めると、その男が紅美に視線を向けた。
「あ、あなたは……あの時の!」
(……もしかして部屋間違えた?)
手に書類など持っていたら、その場にぶちまけていたかもしれない。
「ん? なぁに、お客さん? タイミングわる……」
それは薄暗い部屋でもはっきりとわかった。
胸元が乱れた妖艶な女が、中央の椅子に座っている男にくねくねとまとわりついている。その女の細い腰に回した手を引っ込めると、その男が紅美に視線を向けた。
「あ、あなたは……あの時の!」



