「ルービックキューブ、好きなんですか?」
「……別に」
無関心にその質問に答えると、朝比奈は頬杖をつきながら紅美のデザイン画の用紙を手に取った。そして目を機敏に動かし、真剣な表情で見つめた。
「なるほどな……。なかなかいいと思うが、ちょっとバランスが悪い」」
「え……?」
あれだけ散々考えに考えたのに、朝比奈にはバランスが悪く見えるのかと思うと紅美はがっくりと項垂れた。
「わかりました。もう一度パンフレットとか見比べて再考案してみます」
「宝石と金属とデザイン、この三つのバランスが狂いなく完璧であるほどアクセサリーってのは輝く。ルービックキューブも、同じ色で統一された面の立方体にしてみると違和感がなくなるだろ?」
そう言われると、朝比奈の手のひらに乗せられたルービックキューブが色が揃っただけでまるで別のオブジェのように見えた。
「……別に」
無関心にその質問に答えると、朝比奈は頬杖をつきながら紅美のデザイン画の用紙を手に取った。そして目を機敏に動かし、真剣な表情で見つめた。
「なるほどな……。なかなかいいと思うが、ちょっとバランスが悪い」」
「え……?」
あれだけ散々考えに考えたのに、朝比奈にはバランスが悪く見えるのかと思うと紅美はがっくりと項垂れた。
「わかりました。もう一度パンフレットとか見比べて再考案してみます」
「宝石と金属とデザイン、この三つのバランスが狂いなく完璧であるほどアクセサリーってのは輝く。ルービックキューブも、同じ色で統一された面の立方体にしてみると違和感がなくなるだろ?」
そう言われると、朝比奈の手のひらに乗せられたルービックキューブが色が揃っただけでまるで別のオブジェのように見えた。



