甘いヒミツは恋の罠

「行き詰まった時にはこれが一番よく効く。ふぅん、デザイン画の考案中か」


 手にしていたデザインの描かれた紙がパッと消える。


「え……?」



 いつの間にか、それを見ながら顎に手をやる朝比奈が真横に立っていた。


「うわぁっ! な、ななななんで朝比奈さんがここに!?」


「ストロベリーサンデーはこちらの方からの追加注文になりますので、ありがとうございました~」


 目の前に鮮やかなピンクのクリームと、いちごが可愛らしく乗ったストロベリーサンデーが置かれている。


「あ、あの……」


「いいからそれを食え」


 朝比奈に質問したいことは山ほどあったが、とりあえず運ばれてきたストロベリーサンデーをひとくち食べてみた。


「美味しい!」