(うわぁ~どうしよう! きっと怒ってる……よね?)
「あの、私……今から宇都宮さんに謝ってきま――」
「いい」
見ると朝比奈の肩が小刻みに震えている。
(や、やっぱり怒ってる~!)
紅美がことの重大さに焦ってあたふたしていると――。
「ぷっ……あっははは!」
(……へ?)
予想外のことに、顔を上げた朝比奈がデスクを叩きながら声を立てて大笑いしだした。
きっと取引先を怒らせてどうするんだ! とガツンと言われるに違いないと、そう覚悟をしていたが完全なる肩透かしを喰らった。
「あはは、あ~ぁ、いいもん見させてもらった」
「へ……?」
「あの葵の屈辱的な顔見たか? 初めて見たぜ」
朝比奈は紅美を怒るどころか、未だに笑いを押し殺して笑っている。
「あの、私……今から宇都宮さんに謝ってきま――」
「いい」
見ると朝比奈の肩が小刻みに震えている。
(や、やっぱり怒ってる~!)
紅美がことの重大さに焦ってあたふたしていると――。
「ぷっ……あっははは!」
(……へ?)
予想外のことに、顔を上げた朝比奈がデスクを叩きながら声を立てて大笑いしだした。
きっと取引先を怒らせてどうするんだ! とガツンと言われるに違いないと、そう覚悟をしていたが完全なる肩透かしを喰らった。
「あはは、あ~ぁ、いいもん見させてもらった」
「へ……?」
「あの葵の屈辱的な顔見たか? 初めて見たぜ」
朝比奈は紅美を怒るどころか、未だに笑いを押し殺して笑っている。



