「じゃぁ、買い物に行ってきます」 あまりにも照れくさく、この場にいることができず立ちあがり、部屋を出ていこうとした。 「気をつけてな」 「はい、先生は、ゆっくり休んでくださいね」 ドアを後ろ手にして、自分が片付けた部屋を見渡したり、深呼吸をしたりして、落ち着かせようとした。 あの時の返事に「はい」と答えたということは、結婚を前提として付き合うということやんね・・・・・・? でも、彼となら、一緒に歩いて行けるような気がした。