****** 「ただいま」 夕食を作り終わって、リビングで洗濯物を畳みながらテレビを観ていると、瞬さんが帰って来た。 「おかえりなさい」 私はすぐに立ち上がり、玄関の方に走って行き、思い切り彼の胸の中へと飛び込んだ。 「うわっ!」 私の勢いに彼は一瞬よろめいたが、すぐに私を受け止め優しく抱きしめてくれた。 「どうした?」 よしよしと頭を撫でながら、彼を見上げる私に、腰を屈めてキスとしてくれた。