じわぁと目元に涙がたまる。 好きな人の彼女が親友なんて、笑えないよ… 「はぁ? なんでそうなるわけ?」 「…え? 違うの?」 「なんで親友の好きな人を取らなきゃいけないのよ。 菅綺なわけないでしょ」 その言葉を聞いたらほっとした。 同時に紫万に抱きつく。 「紫万ぁーっ」 「はいはい」 ぽんぽんと小さい子をあやすように背中を叩く。 …ん?