家を出てから、カチャッと門を閉める。 これから、輝く私の高校生活が始まるんだ! そう思うと、胸が弾んだ。 わくわくして、1人で笑っていると、 「亜弥華ぁ! おっそい!」 後ろから、アルトの声が聞こえてきた。 赤ちゃんのときから一緒にいて、聞き慣れた声。 わたしは、振り向きざまに、 「紫万、おはようっ」 と笑いかける。