「きゃーっ、神宮くんよ!」 「かっこいい~っ」 「アドレスもらってもいい!?」 残念ながら、紫万の説明は途中で終わってしまった。 ま、いいか、知らなくてもっ しばらくすると、隣の席ががたん、という音を立てた。 あれ? 隣の人、来たのかな? ふと隣を見てみる。 するとそこには、机の周りに女子が群がっていたのだ。 もしかして、女子にすごい人気の女の子かな? それなら仲良くなれそう! 私はまた1人でにっこりと笑った。