「紫万、おはよう!」 「おはよう。 さ、学校行こ」 微笑む紫万に、元気よく「うん!」とうなずく。 楓と付き合うようになったせいか、 紫万は表情がやわらかくなった。 なんだか嬉しいな! にこにこしていると、紫万が「修学旅行の疲れは取れた?」と聞いてきた。 「うーん…お姉ちゃんに事情聴取されて大変だったけど… でも、今日がすっごく楽しみだったよ!」