「ささ、じょー…えっと… あ、あった!」 黒板に貼ってある紙に"笹城"と 書かれた机を見つけた。 あっ、前の席、紫万だ! 紫万を見ると、もう机に座ろうとしていたところだった。 「ま、待って、紫万~…」 我ながら情けない声だと思う。 かわいい子が言ったら かわいいかもしれないけど…