手を伸ばせば触れられるのにな…
そう思って、私は少し伸ばしかけた手を
元通りに膝の上に戻した。
やっぱりだめだ 触れないよ
すると、突っ伏していた紫樹くんが
むくっと起き上がって、背伸びをして
私を見て言った
「……なぁ、萌黄 俺さ彼女欲しいや」
「え…?」
私は言ってる言葉の意味がよく分からず
紫樹くんをずっと見ていた
すると、それに気づいた紫樹くんは
私に向かって
「そのままの意味だよ 最近彼女欲しいって思うようになったって話」
…彼女欲しい…んだ
さっきのヤキモチ[?]でふわふわと軽くなった心がバキバキに折れたような気がした
「……でも、紫樹くん好きな子いるって
言ってなかったっけ?」

