彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



いろんなことを考えながら、電車とバスを乗りつげば、瑞希お兄ちゃんの暮らす店舗兼住宅へと到着した。





「わーい!数時間ぶりだけど、変わらないなぁ~」





Closeの看板がかかってるお店。

お店の正面は閉まってるけど、大丈夫。





(合鍵もらってるから、入れるんだよねぇ~)





バイトのお手伝いをするにあたり、瑞希お兄ちゃんから支給された魔法アイテム。




(これで、瑞希お兄ちゃんのハートのカギもあけばいいのにー♪)




〔★凛の思考も施錠(せじょう)が必要だ★〕





いそいそと、裏口に行く。

鍵穴に合いカギを差し込む。





ガチャ!


「開いた♪」





いつもと変わらぬ動作。

・・・のはずだった。





ガタ!


「あれ?」


ガタガタ!!





(・・・・開かない?)


「あれ~?おかしいな??」


ガチャガチャ!ガタガタ!





「え!?開かない!?」





いつもなら開くのに、開かない。





「どういうこと・・・?」





思わず屈んで、鍵穴を見る。

何か詰まっているのかと思ったけど、覗いて見えるはずない。





「おかしいなぁ~?鍵はこれで合ってるのに??」





何度か、この鍵で戸を開けている。

それから数回、鍵を指したり抜いたりしたけど、扉は動かない。





「どうなってるんだろう??」





鍵が使えないことに、不安と恐怖を感じる。





(・・・・・・もしかして私、締め出された?)




瑞希お兄ちゃんの気に障るようなことをして、入れなくされた・・・・!?






(ええ!?私、どんなうっかりをした!?瑞希お兄ちゃんにトンファーの演舞を見せなかったから!?)






念のため、貰った武器は持ってきている。




(それが原因で、怒ってる?)




扉一つあかないことで、いろいろ怖くなった。