『俺』、凛道蓮は、1人で龍星軍4代目総長デビューをしたのですが。

ゴール地点で待っていると思っていた瑞希お兄ちゃん達が、私に合流してくれたのです!

初代龍星軍のゴレンジャーではなく、黒子ファイブとして!

サプライズだったのでびっくりしたけど、他の族から、警察であるフジバラのおじさんの攻撃から守ってくださったのですよ!


警察をまけた私達は、獅子島さんが用意してくれたルートを、一部変更して走っていたのです。

後からわかったけど、今まで走った道は、元々、龍星軍の縄張りだったんだって。

瑞希お兄ちゃんが龍星軍の旗を取り上げて、完全に解散してからは、いろんなチームが群がってその領土を分配したらしいけど・・・





「こうやって、龍星軍4代目総長の凛が走れば、奪い返したも同然だからな~♪」

「そう言う仕組みなんですか!?」




ヤンキー世界のルールはまだまだ分からないけど・・・・そうらしいです。




「わはははは!これからジャンジャン、凛助を狙ってヒットマンがくるぜー!楽しみだ!」

「お前が楽しんでどうすんだよ!戦うのは凛だぞ!?1人で戦い抜けるようにしてやらなきゃ、総長は務まらねぇーだろうが!?」

「でもでも~あたし的には、凛ちゃんを守ってあげたーい!可愛い子は保護しなきゃ!」

「それでは強く育たんだろう、馬鹿者。実戦を積ませるためにも、戦法を・・・特に自分が追い込まれた際の脱出手段を学ばねばいかん。」

「凛たんは素直だからなーもう少し、人を疑ったりとか、したたかさを覚えないとな~まぁ、俺らが教えられる分野だからいいけどよー」


「あの・・・僕の意志を無視して、決めないでください。」




早くも、私をどうするか討論し始める初代龍星軍の皆さん。



(おかしいな・・・・瑞希お兄ちゃんを暴走族の世界にカムバックさせないために、私は龍星軍の総長になったんだけど・・・・)




これだと、なにか違うような・・・・




〔★完全に違っている★〕




(そもそも、一般人が瑞希に近づくなって獅子島さんが言うから~!)




だから、立候補したのに。

ヤンキーなら、近くにいてもOKみたいな言い方するから!



(おかげでこっちは、男装までしてるのよ!?)




〔★男装原因は、凛と瑞希である★〕