「つかお前、家は?いくつ?」
「…夜逃げ。親が夜逃げしたの。そのあと、家は黒い人たちが買収した。歳は16」
一瞬、無表情だった瑠真の顔に驚きの感情が見えた。
「だから、んな箱にいたのかよ」
「あぁ、誰か拾ってくんないかなって思ってサー…」
なぜか急にしんみりして、床に体育座りをする。
膝に頭を乗っけて下を向いていると、段々と水玉模様が広がっていく。
「……っ」
あれ。おかしいな。
なに、泣いてんだろう、あたし。
「ほら、食えよ」
顔をあげると、涙で曇ってたけど、優しい表情をした瑠真がラーメンを差し出すのが見えた。
「…ぅ、っ、だべるぅ…」
冷たいのかと思ったら、優しいじゃん、瑠真…。
あたしを拾ってくれたし。
こんなあたしでも、さみしいんだな。
瑠真の優しさが身に染みるよ…


