目を開けると、あたしは、ベッドに寝てたということがわかった。

そしてなぜか、隣に、男の子が…!!

「だ、誰あなた!?」

「お前こそ誰だよ。ったく、せっかく俺が親切に……」

うわぁ…、超イケメンじゃんこの人っ…。

茶髪の前髪の間から見える整った顔。
不機嫌そうに歪んでいる。

「ちっ…、まだ俺は寝るからな…」


「いやいやいや、あなた、だっ!……ん!?」

ガッと首に腕を回され、引き寄せられる。
そしてそのまま、唇同士が触れ合う。

舌で口をこじ開けられて、無理矢理にキスをされる。

「ん…、んっ…」

なにこれ、熱い…、息が…。


数秒ほどそんなキスを続けられ、ようやく離されたときには、あたしの息は上がっていた。

「っはぁ、っ、は、な、に、すんの…」

「俺は寝るっつってんだ。大人しくしてろ。…嫌なら失神でもなんでもさせるぞ」

それは、えぇと、キスでってことなの?

どっちにしたって…。


「あたしも寝ます…」