「何が起きるか分からないですから。」 「何も起きねぇよ!」 一向に諦めない椎名にイライラして、ここが入学式の会場だということなど忘れて俺の声の音量はどんどん上がっていく。 俺、男だぞ。 阿部組の男だぞ。 次期組長だぞ。 それなのに目と鼻の先にあるトイレまでの距離ですら守るとか言ってる椎名は頭がおかしい。 そもそも守られなくたって俺は平気なのに椎名も親父も過保護すぎる。