(仮)恋の幻想曲


「それで、今日はいつから授業?」

「んーっと……1時間後だな」


1時間後か…。
今きっと他のクラスは授業中か。


「へぇ……奈々生ちゃんって勉強好きな優等生ちゃん?」


また懲りもせず近寄ってきた…


「別に勉強好きな優等生じゃないけど。
私って人一倍遅れてるからさ」

「奈々生…」


ハッ!しまった……何だか空気悪くしちゃったよ


「えっとー……トイレ行ってくる!」

「お、おい」






早く…早くこの場所から逃げたい。
そんな思いで私は急いで教室を出る。