「じゃ、お次は男子を決めるぞー」



え?

男子もいるの?

まぁ、まともな殺し屋ではない男子なら良いや。

このクラス、チャラい男子は多い方だけど、殺し屋はいないはず。




もしかしたら。

漫画みたいな恋、私にも来ちゃう?来ちゃう?



学級委員を通じて恋人に、ゆくゆくは結婚!?

やだぁ、夢が膨らむなぁ!



―――――この時私が、いかにニヤニヤして気持ち悪い顔をして、クラスメイトの一部が引き、花菜と知紗が苦笑いをしていたことを、私は知らない。






「・・・はい、ボクやります」




スッ・・・と手を上げたのは。




「お、神崎か」



入学式の時、地味だなぁと思った、あの神崎澪鵺くん。

学級委員やるんだ、意外。





「神崎以外、やりたい奴いるか?」





私の時と同じよう、シーンとなる。