元殺し屋と、殺し屋










「・・・まぁ良い子だもんなぁ紅羽は」

「・・・」

「呆気ねぇ気もするがな。
まぁ、お前が良いんだったら、良いんじゃねぇの?
俺がとやかく言っても何もねぇし」

「・・・」

「良かったな。大事な相手が出来て。
・・・俺も、素直に言えたら楽なんだけどなぁ」

「・・・」

「オイオイどうしたぁ?
何でそんなに浮かねぇ顔しているんだよ」

「・・・本当に、これで良いんですかね?」

「は?そう決めたんじゃねぇの?」

「決めたはずなんですけど・・・。
このまま俺、復讐やめていいんですかね?」

「え?まさかの後悔キターッ?」

「後悔しているわけじゃないと思うんですけど。
よくわからないんですよね・・・」

「・・・んーん。
俺は紅羽じゃねぇからよくわからねぇけど。
お前はまだマシだと思うぞ、俺よりかは」

「・・・どういう意味ですか?」

「俺、知紗のこと好きなんだよ」



知紗・・・逢沢か。



「でも、俺は17代目ブラックキャットのボス。
二十歳過ぎたら、お父様の跡継ぐ必要あるし。
ブラックキャットの経営?もしねぇといけねぇし。

でも知紗は殺し屋や裏の世界の人間じゃねぇし。
いくら好きで告白しても、越えられない壁があるような気がしてさ。

その分澪鵺は良いよな。
紅羽も殺し屋だったし、裏の世界について知っている。
お前らが結ばれる分には問題ねぇんだけど」



経営?って、何でクエスチョンマークつくんだよ。

相変わらず、よくわからねぇボスだ。