元殺し屋と、殺し屋











スーパーでいつも通り万引きした帰り、俺は道を聞かれた。

当時俺らは中学生。

彼女は見たことのない中学の制服を着ていた。




「いくつですか?」

「・・・13歳」

「じゃああたしと同い年ですね」

「・・・そうですか」

「でも見かけたことないなぁ。
中学、どこですか?」

「・・・行っていない」

「え?どうしてですか?」

「・・・言わないと駄目かな?」

「・・・///。
いえ、構いません」



外国人だった母さん譲りの銀髪と紫色の瞳は、どこへ行っても人気だった。






数日後、その子は死んだ。

ニュースで死んだと報道され、彼女の名前を知った。

名前は、万美(まみ)。

・・・俺らが小学生の頃会った、あの総長のマミだった。

少女院から出た後、このあたりに引っ越してきたらしい。

マミのように問題を抱えた少女でも入れるような中学へ通っていた。

だから制服を見てもわからなかったんだ。