元殺し屋と、殺し屋










俺らのことなんて、とうの昔に捨てたくせに。

今更親戚面か。

ああ、怖いんだな。

世間にどう思われるか、不安でしょうがないんだ。

どうせ、俺らのことなんて微塵も考えていない。

お前らが考えているのは、自分たちのことだけだ。




ザクッ




聞こえた、鈍い音。

俺は我が目を疑った。



「おまっ、何しやがるっ!」



驚く叔父さんも、血の雨を浴びた。




「・・・レンナ・・・・?」

「お兄ちゃんを傷つける奴は、あたしが許さない」



目の前に転がるのは、叔父さんとおばさんの死体。

レンナの手には、血の付着したナイフ。

・・・レンナが、殺した。



「お兄ちゃんとあたしの城に入った。
無断で入った奴は、殺されるんだよ・・・?」

「レンナ・・・」



俺が呼ぶと、レンナは泣きだした。