元殺し屋と、殺し屋














俺は床に落ちている、写真を1枚手に取る。



「・・・ハハッ・・・最高だ!」



そこに写っているのは、今日教室にいない、マミ。

ニコニコと笑いながら手に持つものは、ビールの缶。

もう片方の手には、煙草。

周りには、腕に多くの刺青をいれる、いかにも悪そうな男たち。



「これがアンタたちの今まで慕い信じていた、マミの正体。
どう?これ見ても好きでいられる?」



ニヤリと微笑むレンナが、神様に見えた。

神様・・・というか、魔王?

魔王というか・・・王様?

誰も敵わない・・・絶対的権力を持った、女王様だ。



「ちなみにあたしは、お兄ちゃんがマミちゃんみたいになっても、お兄ちゃんを愛することが出来るよ。
だってお兄ちゃんだもの・・・」



レンナはニコリ・・・と笑う。



「俺もそうだよ」



俺らは双子。

相思相愛、当たり前。