担任は情けないことに気絶しているが、親衛隊は意識が少しあった。

目の前に立つ俺ら双子を見て、親衛隊は怖気づいていた。



「お兄ちゃん、ヒドくやったねぇ」

「そうかぁ?甘い方だと思うけどな」

「何でこんなにしたの?」

「レンナの悪口言ったから」

「あたしの悪口?」

「レンナは、頭が可笑しいって」

「それでお兄ちゃん殴ったの?」

「ごめん・・・」

「良いよお兄ちゃん」



レンナは無邪気な笑みを浮かべた。



「あたしのためなんだね。
ありがとうお兄ちゃん。
だからお兄ちゃん大好きー」

「俺もレンナのこと、大好きだよ」

「お兄ちゃんの愛が確かめられて良かった。
この人たちにお礼をあげないとねー」



レンナは肩からかけていた鞄から、写真を数枚取り出した。

それを、親衛隊に向けて撒いた。



親衛隊は遠ざかる意識の中、写真を見た。

そして、驚愕の表情を浮かべた。



「そんな・・・」

「嘘だろ・・・?」