周りから「キャーッ」という声が上がる。
叫びを聞いた担任が入ってきた。
「か、神崎くん!やめなさい!!」
止めに来た担任やその他の先生が俺を抑えつけようとするが、俺は先生たちも殴った。
マミの親衛隊は、血を流しながら倒れていた。
「お兄ちゃん!!」
たったその一言で、俺は止まった。
急いで廊下を見る。
病院から支給された寝巻を着た、レンナが立っていた。
「レンナ・・・ッ!?」
レンナはまだ入院中だ。
風邪が悪化したから。
俺は殴るのをやめ、廊下へ向かった。
「レンナ?どうしてここに・・・?」
「お兄ちゃんが心配で」
レンナはいつも通りの笑顔を見せた。
しかしその笑顔は消えた。
無表情のまま、教室へ入る。


