「紅羽・・・何故レンナのことを・・・・ッ!?」

「寝ぼけて澪鵺が言っていたのよ。
その後私は澪鵺に手をつながれ、抱きしめられた!
私が好きではない。
澪鵺はずっと、今も、レンナさんを愛しているのよッ!」

「紅羽・・・!」

「レンナさんを見ないで!
私は紅羽よ!」



涙がこぼれ落ちる。

止まらない・・・。



「待ってください紅羽!
何故紅羽は、“私だけ見て”と言うのですか!?
紅羽らしくないですよ!」

「確かにそうかもね。
私らしくないかも・・・。

だって私・・・





澪鵺が、好きだから」






言ってしまった・・・。

言いたくなかったのに・・・。




大体、レンナさんではなく、私を見てなんて・・・。

何残酷なことを言っているのよ。



馬鹿みたい・・・。

嫉妬深い女なのね・・・私って。