☆澪鵺side☆
俺らはホテルに戻ると、部屋に戻った。
先生たちの見回り時間じゃない時に帰ってきたため、先生や生徒、従業員などと言った人と出会うことはなく、無事帰ってこれた。
紅羽は部屋に戻るとすぐに風呂へ直行し、急いであがると、すぐに寝てしまった。
完全に乾かしきれていない黒髪が、水に濡れてキラキラと月の光を浴びて輝く。
俺は風呂から上がると、すぐに常に持ち歩いている小型パソコンを起動させた。
いくら未熟でも俺は情報屋。
パソコンは必需品だ。
月の光が今日は一段と強いので、部屋の電気を点けなくても、十分に明るい。
俺は月の光が、大嫌いだ。
あの日も、こうして月の光が降り注いでいたから。
あの日、俺は復讐を誓った。
ベッドですやすや気持ちよさそうに眠る少女、玉置紅羽に。
紅羽。
俺はお前が、憎い。


