太陽が眩しい。
小鳥が空を飛び交う。
ごみ出しをするおばさん方。
スーツ姿のおじさんたち。
皆、夜の街ではあり得ない光景。
久しぶりに見るから、なんかどれも新鮮。
でもこれからは。
私はごく普通の高校生なんだ。
皆とお喋りする。
夜の街では考えられないことに、沢山挑戦していこう。
そういえば、高校生ってどんな感じかしら。
私はごみ捨て場にある雑誌を手に取った。
殺し屋は血が手に着くのは当たり前。
だから、ごみも汚いとは思えなかった。
雑誌は少女漫画らしく、冒頭で男と女が何かしている。
顔を近づけて、唇をくっつけている。
・・・何かしら、コレ。
読み進めていくと、どうやら主人公と彼氏らしい。
歳は私と同じ高校生。
もしかして、
これがリア充ってこと?


