いつだってそこには君がいた。




結城くんのその影響で、私のことをゆりりんと呼ぶ人も増えたぐらい。



***



帰宅して制服から部屋着に着替える。
ベッドに倒れ込むと天井に手を伸ばした。


……変わったよね、私。たぶん。


引っ越して1ヶ月とすこし。


あんなに朝登校してすぐとか昼休みとか……ひとりで本を読んで過ごしていた私が、友だちもいて、好きな人もいるだなんて。


今でもたまに信じられなくなる。


沙月ちゃんに結城くん。
そして……高橋くんの存在が。


高橋くん……好きな子とか、いるのかな?


どんな子がタイプなんだろう?


知りたいな。高橋くんのこと、もっと。

近づきたいな。高橋くんに、もっと。


……って、最近高橋くんとまともに話せていないなに、なに言ってるんだろう私。


せっかく話しかけてくれているのに、そっけない態度しかとれないのが申し訳ない。


でも高橋くんを前にすると頭が真っ白になって、パニックになって。


会話も続かないし、目も合わせていられない。


……病気だよ、これもう。


治す方法ないのかなぁ。