ニシシッと笑う高橋くんとは対照的に、泣きそうになる私。
でもそれをバラしたくなくて、頑張って表情を変えないようにチカラを込めた。
高橋くん、見てくれてたんだ……。
気づいてくれてたんだ……。
「俺、日高みたいに頑張ってるやつ、好きだよ」
「……っ」
頬がカアァッと熱くなるのがわかる。
……誰かのためになにかを頑張っていれば、いつかきっと誰かが気づいてくれて、私のこと認めてくれるんじゃないかって期待してた。
小学生の頃からずっと。
転校ばかりして友だちがいなかった私だけど、地道にみんなのためにって、いいことをしていればいつか誰かが私と友だちになってくれるって信じていた。
だけどいつからだろう?
すべてを、諦めていたのは。
いつの間にか「私には無理なんだ」「私なんか」って自信をなくてして、暗く自分の殻に閉じこもっていた。
黒板を綺麗にして、花瓶のお花の水を交換したり。
ゴミが落ちていれば拾って捨てて。
誰も見てくれていないって思ってた。
初めてだ。
高橋くんが、初めて。見つけてくれた。
「……っ……」
やばい……。
身体の中心からなにか熱いものが溢れて止まらない。
この気持ちはなに……?



