いつだってそこには君がいた。




だからか。


お調子者のクラスの人気者なのに、本当の本当はしっかりしていて、私なんかのことを気にかけたりしてくれて。


幼い弟妹がいるなら、頷ける。



「双子なんだぜ、俺の弟と妹。今年で4才。すんげぇ可愛いの!まだまだ母ちゃんの手がかかるから、俺にできることあるならなんでもしてやりたいって思ってる!」


「すごいなぁ、高橋くんは、やっぱり」


「なんで?」


「尊敬しちゃう」



憧れてる。

初めて会った時からずっと。


私も高橋くんみたいになりたいって、そう思ってる。

おこがましいかもしれないけれど。



「うーん。俺はお前のほうがよっぽどすげぇと思うけどなぁ」


「え?」



高橋くんの言葉に耳を疑う。


聞き間違いじゃ、ないよね?


高橋くんが私をすごいって思っているって、そう言わなかった……?



「俺、日高がいっつも人知れず黒板消したり教室にある花に水やりしてんの知ってるし」


「……うそ」


「ウソじゃねぇーよ。日高みたいに誰にも見られてないところで誰かのために行動できるやつってそうそういないじゃん?俺、日高のそういうとこすんげぇーと思ってる!」