いつだってそこには君がいた。




「で、誰だと思う?」


「うーん」



沙月ちゃんの好きな人だよね。

誰だろう……?


掃除が終わり席に座って一息ついていた時。
さっき私が感極まって泣いて聞けなかった沙月ちゃんの想い人を考える。



「ヒントちょうだい」


「そうだなぁ……。わりと仲良くて一緒にいるよ」



沙月ちゃんと仲良しで、一緒にいる男の子?


沙月ちゃんの周りはいつも誰かしらいるけど、でもその中でも割合が多いのは……ふたりだ。


高橋くんと、結城くん。



「…………」



胸がドクンと変な風に動いた。
痛いような、違和感のような、変な動き。


なんだ、今の……。



「幼なじみって言ったらわかるかな?」


「えっ……」



沙月ちゃんと幼なじみの男の子って私は一人しか知らない。

じゃあ、沙月ちゃんの好きな人って……。


そこまで考えて頭が真っ白になる。ショックを受けたように。
でもなんで私ショックなの……?



「ふたりでなんの話ししてんのー?」


「た、高橋くん……!」