聞き慣れていない単語に一瞬耳を疑ってしまった。
過去何度も体験して来た転校先で、歓迎会なんてしてもらった記憶なんて一度もない。
……うそ。ほんとに?
私のためにみんなが集まってくれるなんて信じられない。
「いーねー!さすが愛希!」
「だろぉ〜っ」
目の前の席に座る沙月ちゃんが仲良さげに高橋くんに声をかけた。
「ちょっと、調子に乗らないでよねっ」
「うるせっ」
目の前で繰り広げられているあまりに自然な会話に憧れる。
男女の友情……ってやつかな?
でもふたりとも雰囲気が似てる。
明るくて、よく笑ってて。
ふたりともが、私とは正反対。
……ちょっと羨ましい。
私も、ふたりみたいに明るくなってみたい。
なれるものなら。
ムリ、なんだろうけど……。



