いつだってそこには君がいた。



いつもと違う雰囲気だし、結城くんと会うのはあの告白されて以来だし、色々緊張してしまう。



「ごめんね、ゆりりん。困らせたね」


「う、ううん……!そんなことないよ……!」


「心配して来てくれたんでしょ。でも、それって逆効果なんだよ?」



レンズの奥の瞳が哀しそうに細くなる。



「もっともっと君が好きになる。ダメだよ、気がない男に優しくしちゃ……」



下にいく視線。
口下手な私が彼に一体なにを伝えられるというのだろうか。


私を好きだと言ってくれる、彼に。
いつも助けてくれた、彼に。



「結城くんのことは好きだよ。出会えてよかったと思う。結城くんがいなかったら今頃私、どうなってたかわからない」


「やめろよ……」


「やめない。聞いて?結城くんが前に言ってくれたよね、私に。話さないと相手に思ってることは伝わらないって」



彼の瞳が大きく揺れる。


そう、とても大切なことを私はあなたから教わりました。

誰でもない、結城くんでした。



「私は高橋くんが好きです」



……だけど、私が恋に落ちたのは、彼だった。


一番初めに助けてくれた。頑張れって声をかけてくれた。たくさん優しく、してくれた。


笑顔が素敵で、明るく、周囲から絶大な人気を誇る、彼の魅力に私は一瞬で惹かれた。


それまで友だちすらまともにいなかった私が初めて恋をしました。


奇跡みたいな恋の始まりでした。



「ごめんなさい。でも結城くんのことは大切です。大事です。……失いたくない友だち、です」