いつだってそこには君がいた。



高橋くんが私の味方でいてくれる。
だったら雪菜ちゃんたちと喧嘩するより、こうして許したほうが気持ち的にも楽だったりする。


昨日の夜眠る前にたくさん考えた。
騙されていたのかと悲観的になったりもした。


それでも私の出した答えは間違いなんかじゃない。そう、信じたい。



「ほんとお人好し。絶対合わないわ」



嫌みっぽく言われたけれど、雪菜ちゃんの本心なのは伝わってくる。



「うん、私もそう思う」



だから私も本音を呟くように言った。


かばんの中身を引き出しの中に詰め込んでいく。ふと結城くんが登校して来ていないか確認するのだけど、本人の姿はない。


まさかと思いつつ時間が過ぎ、本鈴が鳴ってとうとう彼は姿を現さなかった。


出欠の確認をする先生が「結城は風邪で休みだそうだ」と言って目線を落とす。


風邪というのは本当……?それとも……。


規則を守る生徒は少ないけれどスマホを扱うことは基本禁止されているのだが、ホームルームが終わるとこっそり電源をつけて高橋くんにメッセージを送った。


【結城くんが風邪で学校を休んでる】


すると一分も経たずに高橋くんから返信が来た。


【まじか。沙月も休んでる】


画面の中の文字に胸が痛む。
高橋くんとのトークページを閉じて、沙月ちゃんとのページを開いた。


【風邪で休んでるって聞きました。大丈夫?】


慣れた手つきで言葉を打ち込み、文章を作成する。