目、目が、回る……っ。
うまく酸素が体内をまわってない。
「ちょっと、てんぱりすぎだし!大丈夫!?」
「だ、だって……っ」
……私、友達なんて出来たことないから。
おしゃべりすることも、難しい。
なんて言えばいいのか、わかんない。
なんて言えば正解?
なんて言えば私は間違えない?
「私は沙月。さつきって呼んで?」
「……っ……!」
「仲良くしよーね?」
首をすこしだけ傾げたように笑う沙月ちゃんに鼻がツーンと痛くなる。
な、泣きそう……。
こんな私に。地味で根暗な私に。
仲良くしようなんて言ってくれる人、今までいなかったから。
「うんっ……」
だから、目に溜めた水分を流さずにうなずくだけで、精一杯だった。



