いつだってそこには君がいた。



一日の始まりが悪ければ、悪い出来事は続くようで、一時限目の数学でなんの前触れもなく先生に当てられた。黒板の前で問題の解き方を説明するように言われて、戸惑いつつ壇上した。


どうして私だったのか、わからない。挙手するように先生は言わなかったし、私の出席番号と日付けは関係なかった。先生が生徒の顔を見て吟味しているときもたいして目も合わなかったのに。


解き方はわかっているのだけど、ドキドキして言葉がスラスラ出て来ずに噛み噛みで心底恥ずかしい思いをした。


なのにクラスメイトの女子に「聞こえませーん」なんて茶々を入れられて、涙目になりながら声を張り上げた。


最近クラスメイトたちの態度がすこしおかしい。私の勘違いでなければ、特に女子。


今日のような揚げ足を取られるような発言、毎回私が黒板を消したあとに黒板前に集まっては落書き大会が始まったりと意地悪されているように感じる。


授業が始まる二、三分前に黒板の前から解散すると、自分たちが施した落書きはそのまま。ポリシーがあって黒板を綺麗にしている私はそれが気になって結局私が消しに行くはめになる。


本当に悪意があるのか、ただの偶然か。考えたくもないのだけど、心が痛い。


なにかクラスメイトに反感を買うことを私がしているのなら、それを改善できるのだけれど、心当たりがないのだからたちが悪い。


雪菜ちゃんたちは、変わらず仲良くしてくれているから、ひとりぼっちではないのが救い。



「はぁ……」