いつだってそこには君がいた。



上目遣いの雪菜ちゃんは相当可愛いだろうと、最近になってまた身長が伸びたらしい高橋くんの目から彼女がどう映っているのか気になる。



「噂?」


「かっこいい人が六組にいるって噂になってるんだよ」


「ふは!それほんとに俺のこと?違うやつじゃねーの?」



ふたりは初対面のはず。だけれど気さくに笑う高橋くんはさすがで、雪菜ちゃんも彼の目を見ながら「えー高橋くんのことだよぉ」と笑っている。


ふたりともが、私とは違う。初対面の人とこんなにすぐ打ち解けることができない。



「あ、私、松原雪菜です。よろしくね」


「あ、俺は高橋愛希」


「知ってるよ!結城くんとふたり、有名人だしね〜」


「そーなの?」



私を置いて繰り広げられるふたりの会話。俯いて、指先の爪を無意識に弄ぶ。蚊帳の外とはこのことかな。


ふたりは美男美女でとてもお似合い。お互いにコミュ力も高いし、話も当然弾む。


私はそれをそばで聞いているのが、こんなにも辛い。独占欲っていうのだろうか、高橋くんが女の子と話していることに嫌悪感がする。


そしてそんな自分もすごく嫌だ。そんなこと考える資格ないのに。ただの、友だちのくせに。


……ああ、自分がどんどん醜くなっていく気がする。


出会った頃は話せただけでドキドキして、目が合ったら恥ずかしくてそらして、そんなピュアな恋だった気がする。


片想いすること一年、嫉妬心がむき出しになって来てとても心が刺々しい。