いつだってそこには君がいた。




私の心が狭いのだろうか。
でも出会ってまだ二日目だし、これが普通なのかな。
よく、わからないや。



「ほーい、ホームルームはじめるぞー」



チャイムが鳴ると少しして担任の先生がやって来た。



「今日朝と帰りのホームルームを使って委員決めていくから、積極的に立候補頼む」



そう言って担任が黒板に委員の役職を書いていく。
みんながどれもやりたくないといった雰囲気を纏ってそれを眺めていた。


私は人前に出るのがとても苦手だから、委員とか絶対にできない……。



「あとは学級委員だけか。じゃああとはまた帰りにな」



先生がそう言うと、教室を出て行ってしまった。
生徒たちが疲れを身体から放出するようにため息を吐いている。


委員決めは難航していた。
なんとなく楽そうな委員会から埋まっていき、残すは一番の大役である学級委員だけとなったのだ。



「委員会とかめんどくさいよねー」

「でもやっといたら内申もらえるんでしょ?」

「そうだけどさぁ」



三人の会話を聞きながら次の授業である数学の教科書とノートを取り出し終えて、黒板の方へ向かう。


先生が書き残していった文字たちを消すためだ。



「なにやってんの、優梨ちゃん」


「消しとかないと、授業始められないでしょ」



頬杖をついて聞いてきた雪菜ちゃんに笑いかける。



「すごい正義感だねぇ」

「尊敬するわぁ」

「あ、学級委員は優梨ちゃんでいいんじゃない?」

「それいいねー!」



三人のふざけた乗りに「え、やだよ?」と苦笑い。


私が学級委員になんてなったら崩壊しかねない……っていうのは大袈裟かもしれないが、ムリだ、柄じゃない。