いつだってそこには君がいた。




ワイワイ騒ぐみんなに「こら!自己紹介してもらうから静かにしなさい!」と、先生が一喝。


みんながしゃべるのをやめた。


あっ……ええっと……。



「…………」



静かになった教室に、グッと緊張感が押し寄せて来た。
汗で手はべちょべちょだし、逆に口の中は乾燥していて気持ち悪い。


頭が真っ白で、なにも浮かばない。


は、はじめはなんて言うんだっけ?


昨日のうちから考えていたことが、
今日の朝も考えていたのに、
緊張と恐怖心でこんなにも、なにも思い出せない。


みんなの目線に、涙がじわじわとにじむ。



『早くしろよ〜』



そして、あのトラウマがよみがえって来る。


あぁ、やばい。
私……また同じことを繰り返す……。


本当にもうダメだ、そう思って目をつぶったその時。



「がんばれ!転校生さんっ!」



……え?