いつだってそこには君がいた。




「てかゆりりん早速友だちできてたな。おめでとう」

「ありがとう」

「なにかあったら迷わず言ってこいよ」

「うん、頼りにしてるね」



笑うと結城くんが柔らかく微笑んでくれて、心が和む。
席に戻ると、高橋くんのことを考えた。
今頃なにをしているかな。もう仲良しのお友だちできただろうか。


気さくな高橋くんならきっと友だちには困らないのはわかりきっている。
それどころかクラスの人気者になっているんじゃないかな。


男の子からだけじゃなく、女の子からも……。



「ねえ、優梨ちゃんってやっぱり結城くんと仲良しなの?」


「え?」



落ち込みかけていた私の耳に届いた明るい声。左隣を見ると雪菜ちゃんが「結城くんとはどんな関係?」と質問を続けた。



「中学からの同級生だよ」


「そうなんだぁ」


「うん、とっても仲良しなの。あと一組にいる高橋くんって男の子と沙月ちゃんって子と四人でよく遊んでるよ」



両手で頬杖をつきながら興味津々に話を聞いてくれる目の前の雪菜ちゃん。



「じゃあ今度その仲間に入れてよ」


「う、うん?いいけど……今度みんなに話してみるね」


「やったぁ、ありがとう」


「……ううん」



不自然に思われないように、笑顔を取り繕う。


こういうもの、なのだろうか。話がいっきに進んで、違和感をとても感じる。
私が人見知りで、人との距離を詰めることに長けていないからか、雪菜ちゃんのがっつきに少しだけ引いてしまう。


いい子だろうから、他のみんなにも紹介してあげたい。
きっと私が奥手すぎるから感じている違和感だよね。