いつだってそこには君がいた。




ふたりで顎に手を当てて考え込んでいると「小吉のほうがいいわね」と高橋くんのお母さんが教えてくれた。



「そうなんですか!」

「初めて知ったね」



沙月ちゃんの言葉に深く頷いた。
まだまだ知らないことって、いっぱいあるんだなぁ。


そうしてふと男性陣ふたりを見るとニヤニヤしていて、思わず首をかしげた。



「どうしたの?」


「日高、俺ら、マジやべぇよ」


「え?」


「ほら!」



目の前に出されたふたりのおみくじの結果を見て目を見開く。
うそ、すごい、ふたりとも大吉だ。
そんなことってあるんだ。



「これで俺らの受験なんか余裕っしょ?」


「俺はお前と違ってもともと余裕だけどな?」


「はっ、ムカつくこいつぅ〜〜!」


「おいやめろ……っ、ばかっ」



結城くんの脇腹を高橋くんがくすぐっていて、結城くんが必死に抵抗している。


その様子を私たち女子は笑って見ていて、すると事態に気がついた高橋くんのお母さんが「やめなさい!恥ずかしい!」と怒って、ふたりは大人しくなった。


それもまたたまらなく可笑しくて、笑いが止まらない。



「こら、日高笑いすぎだぞ」

「ごめん、ごめん。可笑しくて……っ」



目尻に溜まった涙を人差し指で拭いながら高橋くんを見ると、わざとらしく目を細めて私に恨めしそうな視線を送ってくる。