誰にいうわけでもなく、つぶやく。


笑ったはずなのに、頬を流れ落ちる、微かな感触……。




もう、私のそばにサイはいない。




だけど、世界が怖いとは思わない。


大切な人は消えてしまったけど……


『自分の信じる道を』


君がそう、教えてくれたから…。






私は、もう絶対に、自分を偽ったりはしない。


自分の夢も、やりたいことも……自分で決めていく……。


私の人生も、この先の未来も……自分のものでしかないのだから。


たった一度きりの、「夜々木 涙」という儚く、そして短い……一生はたったの一度。




花火のように一瞬で…




それでも、悔いのない、生き方を…









さよなら。