「おはよ、羅菜」



「陽莉おはよー」



朔空くんと一緒に登校し、教室に入って羅菜ちゃんに挨拶をした。



「おはよ、森川さん」



「……ふんっ」



王子様スマイルで朔空くんが挨拶をすると、羅菜は睨みつけた。



「猫かぶり王子のクセに話しかけてこないでよね」



「ヤダなぁ~森川さんってば。俺は猫なんてかぶってないよ?」



「ふぅん、よく言えたわね」



「だって本当のことだからね」



朔空くんと睨みつける羅菜と王子様キャラを突き通す朔空くん。
2人の間に火花が散っているように見えるのは私だけ?



「てか、陽莉と私のガールズトークタイムを邪魔しないでくれる?」



「ごめんごめん、じゃあ俺は自分の席に着くよ」



あはは、と爽やかに笑いながら朔空くんは自分の席へと去っていった。