【完】“好き”って言葉だけじゃ足りねぇよ。







「……放課後、予定入れんなよ」



「えっ!」



教室に入り、自分の席に座ろうとすると朔空くんが小声で言った。



「当たり前だろ?みんなの前では俺と陽莉は彼カノなんだから」



「わ、わかった……」



そうだ、みんなからすれば私と朔空くんは彼カノなんだ……。
なんだか変な感じ。



「じゃ」



朔空くんは軽く手を上げて、自分の席に戻って行った。
私も自分の席に戻る。



お弁当箱をカバンにしまって、机に伏せる。



そういえば、梶原くんの彼女さんって誰なんだろう……?
きっと可愛くて女の子らしい、彼女さんなんだろうな……。



なんて考えていると、梶原くんの声が聞こえてきた。



「じゃ、また放課後な」



「うんっ!じゃあね」



起き上がって教室のドアの方を見ると、可愛い女の子に手を振っている梶原くんがいた。