【完】“好き”って言葉だけじゃ足りねぇよ。






「あ、そ」



私に呆れたのか、素っ気なく返事をして私から目をそらすと、自分のお弁当を食べ始めた。



なによ、自分から話題振っておいて!
朔空くんってよくわかんないな。



ふと、朔空くんのお弁当に目がいく。



「あ、朔空くんのお弁当にもうずらベーコン巻入ってる!同じだね」



うずらベーコン巻が入ってることに思わず反応してしまう。



「……お前、好きなの?」



「うん、大好きだよ!すっごく美味しいじゃん!」



「俺も好き」



へぇ、朔空くんも好きなのか。
一緒だなぁ……。



……って。
私、テンション上がって普通に朔空くんにガンガン話しかけちゃってる!
なんだか……普通の会話ができてることに違和感。



そして急に自分に恥ずかしくなって、黙り込んでしまった。



私ってば……なにしてんだか。
食べ物……しかもうずらベーコン巻でテンション上がるって……よく考えたらバカすぎる……!